寝記

いつでもお気持ち表明ブログ

10年ピアノを習っていたのに全く弾けない話

習い事でピアノをやっていて、ピアノが好きだった人って世の中にいるんでしょうか。

 

先日今の小学生に人気の習い事ランキングを目にしたんですが、トップ3にプログラミングがランクインしていました。

 

小学生がプログラミングを勉強するのもすごいし、小学生がわかるように説明する先生もすごい。

 

私もコロナ禍の自粛期間の間にプログラミングを勉強してみようと試みたことがありますが、最初こそ楽しかったものの一つの言語を習得するのにとんでもない情報量で、一週間ほどで諦めました。

 

 

私が小学生の頃は、習い事と言えばピアノ、水泳、学校のクラブチームのスポーツくらいで、私のクラスではピアノを習っているのは私だけでした。

 

なにかにつけて伴奏をする機会があり、みんなにすごいすごいと褒めてもらって気持ちよく調子に乗っていました。

 

小学校卒業式の「旅立ちの日に」を任せられたときには、「私、伴奏者だから。」という雰囲気をこれでもかというほど醸し出していた痛い思い出があります。

恥ずかしい!

 

 

私の世代だと中学や高校、大学でも「小学生のときピアノやってた~!」という人には多く会いますが、「たのしかったよね」という人は正直見たことがありません。

 

大前提ピアノは素敵は楽器です。

 

しかし、週に1回レッスンがあって、ここまで弾けるように練習してきてね、と言われて家に帰り、「まあ1週間あるから」と思って気が付いたら当日。

 

焦って譜読みをしてガタガタのクオリティーで披露し、やってないでしょ!と怒られるというルーティーン。

 

やりたくないなあ、もう辞めたいなあと思ってもなかなか親に言い出せず10年も続けてしまいました。

 

 

私の場合は3歳のころ引っ越した先で母に「家の近くにピアノ教室があるけど通ってみない?」と言われ、よくわからず始めることになりましたが、後から聞くと母が子供のころやりたかった習い事だったそうで、うちだけでなく「親がやらせたくて」というケースもそこそこあるんじゃないかなと思います。

 

ピアノ経験者に会って、レッスン嫌だったな~とこぼすと、「わかる、結構トラウマレベルで嫌だった」と言われることもあります。

 

そもそも真面目に練習をしてしっかり弾けるようになっていればレッスンも有意義で楽しい時間になったでしょうが、小学生の頃って意外と忙しかったなとも思います。

 

とはいえ、お金のかかる発表会やコンクールにも出してもらい、毎回ではないにしてもそこそこの頻度でそれ用のドレスを買ってもらい、感謝しています。

 

もはや「ドレス着たい」という気持ちでピアノを続けていたようにも思います。

 

コンクールでは意外といい線まで行ったりして、一度だけ全国大会まで勝ち抜けたこともあり、結果は全員もらえる奨励賞でしたが、全国大会にかこつけて東京旅行を楽しんだりと楽しかった経験もたくさんありました。

 

そうやってだらだらピアノを続けていた私が辞めようと決心するきっかけになったのは、小学校5年生のときに習い始めた茶道です。

 

母の職場の人に紹介されて初めて教室の体験に行った日、お稽古や茶室の雰囲気や先生の人柄、そしてなにより茶道という文化そのものにとても心惹かれて、その日のうちに始めることを決めました。

 

スポーツは苦手だし楽器も練習が大変だけどなにか習いたいなと思っている人に心からおすすめしたいです。

 

習い始めてから中学卒業で地元を出るまで、お稽古に行きたくない日は一日もありませんでした。

 

ピアノのレッスンを楽しめず、私って練習もさぼっちゃうし継続とか苦手なタイプなんだなと勝手に思っていましたが、楽しいことは言われなくてもやるのが子供ですよね。

 

とにかくお稽古が楽しくて楽しくて、お稽古のある毎週火曜日はうきうきでした。

 

ただ、大会(茶道にも地区大会などがあります)や地域の合同茶会などで他の社中の方と一緒になって気が付いたんですが、わたしがこんなに楽しく茶道を続けられているのはひとえに先生のおかげでした。

 

他の教室の先生が自分の生徒たちとお話ししているのを見ていると、威厳のある、子供から見ると怖い先生もたくさんいらっしゃいました。

 

茶道には一見無駄と思われるような動作や決まりがたくさんあり、それをひとつひとつ他のものと混同しないように覚えるのがなかなか大変ですが、私の先生はひとつひとつに、どうしてこんな動作が織り込まれるのかを歴史的な背景も踏まえていちいち説明してくださって、それがとても楽しかったんです。

 

いくつか資格も取らせてもらい、本当にありがたい経験をさせていただきました。

 

茶道は機会があったらまたやりたいなあ。

 

思い出話をつらつら書いていたら思ったより長くなってしまいました。

 

子どものうちは何でも挑戦して、大人になってもたくさん挑戦して、大した成果がなくても人生を通して続けられるなにかが見つかると嬉しいなという話です。

 

最近は、去年の今頃の幸せだった一人暮らし生活を思い出して萎えがちですが、過ぎたことは仕方ないので程よくストレス発散して頑張ろうと思います、、、

 

載せるものが特にないのでお気に入りの水の写真を載せて終わりにしようと思います。

 

 

かわいいですよね

 

それではおやすみなさい~